2022年7月

  • 2022.07.21

戦後レジームからの脱却―3 定めなき「国葬」を誰が執り行うのか?

定めなき「国葬」を誰が執り行うのか? 本来ならば天皇がというところだが、これもまた、現時点では決まりがない。政府が閣議決定し、段取りを定めるというのだから、執行責任者は政府の長である首相、岸田文雄ということになる。歴史を紐解けば、1883年の岩倉具視の葬儀が最初の国葬で、天皇が弔った。戦後の国葬は1967年7月31日の吉田茂のケースがただ一つ。時の首相であった佐藤栄作が葬儀委員長を務めた。 国葬当 […]

  • 2022.07.21

戦後レジームからの脱却―2

元首相・安倍晋三暗殺事件の帳場(捜査本部)がある奈良西署は奈良市の西部、平城宮跡から生駒市との境界までを管轄する。グリコ・森永事件の発端となる社長誘拐事件が起きた1984に開設された比較的新しい署だ。記憶に残る事件といえば2004年暮れ、小学1年生女児・楓ちゃんの誘拐・殺人がある。犯人の新聞配達員はすでに死刑となった。 生駒市を挟んで阪奈道路と第二阪奈道路(有料)、近鉄奈良線・けいはんな線で繋がる […]

  • 2022.07.15

戦後レジームからの脱却

元首相・安倍晋三暗殺事件から1週間が経過した。実行犯・山上徹也(41)が直ちに捕らえられ、犯行を認めた。「安倍元首相の政治信条に対する恨みではない」と動機を開陳、奈良県警の捜査本部は当夜の記者会見で「特定の団体に恨みがあり、安倍元首相がこれと繋がりがあると思い込んで犯行に及んだもの」と発表した。 要人警護の虚を衝いて接近した男が弾道も定まらぬ粗雑な銃で元首相ただ一人の命を精確に屠った。奇妙な事件は […]